第12回ホロス2050未来会議「第12章 ホロス2050のまとめ/BEGINNING〜われわれは<始まっていく>そのとば口にいるのだ(最終回)」のアーカイブ映像(1:28:21)を限定公開いたします。この一年間、ホロス2050会員としてご参加いただきありがとうございました。公開版のサマリー映像(55:33)と併せてご活用ください。なお、当ページのURLは、会員の方のみにお知らせさせていただいております。その点にご留意いただき、URLの公開はお控えください。よろしくお願いいたします。
■アーカイブ映像(限定公開版/1:28:21)
■サマリー映像(公開版/55:33)
2018年6月14日(木)19:30より御茶ノ水デジタルハリウッド大学において、第12回 ホロス2050 未来会議「第12章 ホロス2050のまとめ/BEGINNING(始まっていく)」を開催しました。「ホロス2050未来会議」は、インターネット社会の未来を12章/12のキーワードで紐解くという斬新な構成で世界的な話題作となった『<インターネット>の次に来るもの』(米国『WIRED』創刊編集長ケヴィン・ケリー著/服部桂訳・NHK出版)をベースに、 「2050年、未来社会はどうなっているだろうか?」「未来社会は、ディストピアかユートピアか?」というテーマを掲げ、2017年5月から12回シリーズで開催してきましたが、いよいよ最終回を迎えました。この会議名に冠した「ホロス」とはギリシャ語で「全体」を意味する言葉で、ケヴィン・ケリーが第12章において「やがて地球全体が、全人類の集合的知能と全マシンの集合的行動が結び付いたもの”=ホロス(Holos)になる未来がやってくるであろう」と述べていることに由来します。最終回の第12回は、ゲストにNHK出版在籍中に同著の編集を担当し、この6月から『WIRED日本版』編集長に就任した松島倫明さんをお迎えして、ホロス2050未来会議の発起人3名(服部桂、橋本大也、高木利弘)が登壇し、過去11回のホロス2050未来会議を振り返りながら、ケヴィン・ケリーの云う「われわれは<始まっていく>そのとば口にいるのだ」とはどういうことなのかディスカッションしました。そして最後に、「この12回シリーズのホロス2050未来会議で一体私たちは何を学び、それをもとにどう自ら未来社会を創っていったらいいのか?」をまとめた「ホロス2050未来宣言〜MEMEXing(メメックスする/記憶を拡張していく)〜」を発表しました。1945年にヴァネヴァー・ブッシュが論文『As We May Think(思うがままに)』で発表した「MEMEX(MEMory EXtender(記憶拡張装置)」というアイデアが、その後、パーソナルコンピュータとインターネットを生み出し、世界を変えていきました。つまり、そもそもパーソナルコンピュータもインターネットも、私たちひとりひとりの「記憶」を拡張するための装置として誕生し、進化してきたのです。ところが今、私たちは、私たちひとりひとりの「記憶」を拡張するか、縮小するかの分岐点に立っています。もっと言えば、私たちの「記憶」を消去し、入れ替えようという大きな“力”が台頭し、地球全体を覆い尽くすやもしれない事態に直面しているわけです。私たちは今、歴史的な事件もなかったことになり、公文書に書かれた事実もなかったことになる世界に生きています。これは、まさに小説「1984」が描いたディストピアです。このまま座して「記憶」の入れ替え、すなわち洗脳を受け入れるか、それとも自らの意志で未来を創造していくか。そうした選択を迫られているわけです。たとえば、私たちは今、直近の歴史ですら、インターネット上で学び、共有することができません。私たちの「記憶」を入れ替えるのに、こんなに好都合なことはありません。逆に言えば、もう一度、ITの歴史の本道に立ち返り、私たちひとりひとりの「記憶」を拡張するにはどうすればいいかを考えること。そこに、テクノロジーの大きなブレイクスルーがあり、私たちひとりひとりが力を合わせ、自ら未来社会を創造してゆく鍵があるのかもしれません。そこで、「MEMEXing(記憶を拡張していく)」の具体的アクションとして、インターネット商用化25年史、パーソナルコンピュータとインターネット50年史をみんなで記録し、ディスカッションする「IT25・50」プロジェクトを提案しました。そして、もうひとつ、「MEMEXing(記憶を拡張していく)」の具体的アクションとして、トランプと百人一首を合わせたカードゲームで「IT25・50」を学ぶ「ColleCard」を発表しました。ホロス2050未来会議では、これからもホロス2050公式ページ(http://holos2050.jp/)、IT25・50公式ページ(http://it2550.net/)、 ColleCard公式ページ(http://collecard.net/)、そして、それぞれのFacebookコミュニティ、公式Twitterなどを通じて情報発信を続けていきます。そして、ケヴィン・ケリーが『<インターネット>の次に来るもの』で私たちに贈ってくれた未来社会へのメッセージを継承し、それを具体的な活動に発展させてゆきたいと思います。
「ホロス2050未来宣言」アクションの第一弾として、2018年7月2日(月)19:00より、デジタルハリウッド大学において「ホロス2050未来宣言〜IT25・50キックオフ会」を開催します。ご関心のある方は、ぜひこの機会にご参集ください。
【概要】
・服部桂(ホロス2050発起人)
初めに、発起人の服部桂が、『<インターネット>の次に来るもの』を翻訳した立場から「ホロス2050のまとめ」を行いました。この本の原題は「INEVITABLE」、日本語で言うと「不可避」である。たとえば、地球が太陽のまわりを回っているとか、春夏秋冬が必ず来るというような意味で、デジタルの世界で起きている基本的な法則に喩えている。これに対して私は、我々が今暮らしているデジタルの世界を山カギカッコを付けてた<インターネット>というもので代表させ、これからほぼ30年経った2050年くらいをイメージして、『<インターネット>の次に来るもの』という表題を付けた。この会の名称「ホロス2050」は、2050年の未来社会はどういう風になるんだろう、ということを考える会であるという意味である。そこで最終回には、結論は何になるのだろうかということが議題になる。ケヴィン・ケリーは、それを「ホロス(Holos)」という言葉で表している。テクノロジーというのは、あくまでも手段であり、未来は、誰かが予測したものを真似するのではなく、自分で基本を知って、自分で対峙して未来を発明していこう、ということを呼びかけている本である。「真実はあなたを自由にする」というのは、マクルーハンの墓碑銘である。これは聖書の言葉であるが、デジタルの世界における真理を悟ることができれば、我々は自由になり、幸せになるチャンスを得るということになるのではないかと思う。ケヴィン・ケリーは、最後に、この本の結論として「YOU ARE NOT LAGE(あなたは遅れていない)」と書いている。ケヴィン・ケリーは、出版50周年を迎える『ホールアースカタログ』の編集部でも働いていたのだが、その『ホールアースカタログ』の最終号の背表紙には「STAY HUNGRY STAY FOOLISH」という言葉が書かれていた。スティーブ・ジョブズが2005年のスタンフォード大学卒業祝賀スピーチで引用した言葉で、「旺盛な好奇心を持ち、自分で新しい未来に向かっていこう」というメッセージであると私は思う。こういう精神で、最終回のディスカッションをしていきたいと思います、と語りました。
・パネルディスカッション
司会の高木利弘が、まず初めに、「今回、最終回を迎えるにあたって、スペシャルゲスtに、NHK出版で『<インターネット>の次に来るもの』の編集を担当され、この6月に『WIRED日本版』編集長に天津された松島倫明さんをゲストにお迎えして、ホロス2050未来会議の活動とは何であったのかディスカッションするという、まさに筋書きのないドラマというか劇的な展開になりました。まずは、自己紹介を兼ねて、松島さんに『<インターネット>の次に来るもの』出版に至る経緯についてお話しいただきたいと思います」と発言。松島倫明さんは「服部さんから『The Inevitable』の翻訳出版してみないかと言われて、すぐに飛びついたのですが、それには伏線がありました。テクノロジー系で一番最初に手がけた翻訳書は今、Googleで人工知能の研究をやっているレイ・カーツワイルの『ポストヒューマン誕生』、原題は『The Singularity Is Near』で、2007年くらいに出した。2009年に当時のUSの『WIRED』編集長のクリス・アンダーソンの『フリー』を出したのだが、その翌年くらいにみすず書房からケヴィン・ケリーの『What Technology Wants』を翻訳した『テクニウム』という本が出た。これは、人類がテクノロジーとどう共進化していくか、というテクノロジーと文明の関係を扱った壮大なテーマの本で、分厚いし、難しいし、NHK出版で翻訳して出そうかどうか迷っていたら、服部さんが翻訳してみすず書房から出して、4,500円という高い値段だったにも関わらず、何度も増刷するくらい売れた。本当は自分が出したかったのに、悔しいと思っていたところに、服部さんから『The Inevitable』のお話をいただいたときには、もう、これは運命だくらいの感じで、ぜひやらせてください、というお話をさせていただいた。それが始まりでした」と発言。それに対して服部は、「松島さんは、NHK出版の辣腕編集者として有名だった。ケヴィン・ケリーとは、『WIRED』創刊ころからの付き合いで、彼の本は3冊翻訳しているのだが、最初に出したのはアスキーから出した『Out Of Control(『「複雑系」を超えて』)』で1999年くらい。私は10冊くらい翻訳をしているのだが、全部自分で出版社に売り込んでいて、実は最初に持っていったのはNHK出版ではなく、もうひとつのN出版だったのだが、断られてしまい、NHK出版も断られるかなぁと思って、企画書を作って一生懸命説明した、実は、松島さんは最初に会ってすぐ、出しますと言ってくれていたのだが、どうせ断られるだろうと思っていたので、それをうっかり聞き逃していた。装丁もみすず書房から出した赤い本『テクニウム』と揃えて出したかったので、同じく美術出版の川添さんというデザイナーにお願いした。『テクニウム』は、講談社のブックデザイン賞を受賞していた。最初、黄色と聞いてどうかなと思ったが、出来上がってくると、すごく格好いい。黄色い本があると、あ、『<インターネット>の次に来るもの』だと、この時はじめてブックデザインの力を知った。そこにあると、オーラがあるというか、黄色く光っている。『The Inevitable』は、米国で2016年6月に出ているのだが、ほぼほぼ同時に出してくれということで、『<インターネット>の次に来るもの』は2016年の7月に出した。タイトルは、原題が『The Inevitable』なので、普通『不可避』と訳すが、松島さんから、それだけは止めてくれ、と言われて、困ったなぁと思って、10個ぐらい考えたが、最後に、一体何の本なのかといったら、現在のインターネットの次に来るものの話だということで、『<インターネット>の次に来るもの』に決まった」と発言。松島さんは、「デジタルがどう社会を大きく変えていくのか、ということでやってきて、ケヴィン・ケリーの12のキーワードというのは、目先の事象ではなく、今後30年、僕らの社会を変えていく力というのは何なのかというのを示して、自分の中でも、いろいろテクノロジー系の本を作ってきたけれども、答えは出たかなという、自分の中ではやりきった感があります」と発言。すると服部が、「ということは、これで辞めたということですか?」と突っ込みを入れ、松島さんは、苦笑。高木は、「それでは、この辺で振り返りをしたいと思います。第1回の「BECOMING(なっていく)」の時には、押井守監督から「未来はどうなるか知らないが、それと幸せは全然関係ないのだ」という衝撃的な一言がありました。欧米の「未来は右肩上がりで明るいんだ」という考え方や、シリコンバレー流の明るい未来社会論というのは否定された、というのが第1回のひとつの結論でした。従来の社会はピラミッド型社会で、これからは水平分散ネットワーク型社会になる。実は、水平分散ネットワークというのは、中心のないネットワークであるインターネットそのものをさしていて、社会のコミュニケーションインフラがインターネットになる以上、未来社会は水平分散ネットワーク型社会になるに違いない。しかし、これは人類史上初めてくらいすごいことで、何故、今までピラミッド型社会であったかというと、集団で皆で一斉に何かをやるときには、命令で「突撃!」みたいな組織のほうがいい。それはそれでいいのだが、色々問題がある。日大アメフト部みたいな。優れたリーダーが上にいるピラミッド型組織はいいのだが、そうでないと大変なことになる。第2回は「COGNIFYING(認知していく)」。「COGNIFYING」というのはケヴィン・ケリーの造語だが、この時は人工知能についてGoogle Japan元会長の村上さんと、ソニーコンピュータサイエンス研究所で東大教授の暦本純一さんにお話いただきました。この時は、ニューラルネットワークということで、人間の脳の仕組みを真似たアルゴリズムでやったらすごいことになった。実は、生命が誕生してから40億年かけて培ってきたものをようやく発見したばかりの段階で、まだよちよち歩きの段階なのではないかという話をしました。この時は、①人工知能は、40億年の生命史のごく一部。②「生命・社会・IT」は全て同期で成り立っている。③「仕事・お金・社会」はデザインし直せるという話をしました」と発言。橋本大也は、「二十何人かの登壇者がいるが、大きく2種類に分けられる。ひとつは、オールタナティブマインドな人、どちらかというと天邪鬼な人で、もうひとつはストレートマインドな人。オールタナティブマインドな人は、メディア系の人に多く、第1回の当時の『WIRED日本版』編集長の若林恵さんは、『さようなら未来』という本を書き、『WIRED日本版』ともさようならしてしまった。押井監督が言ったのは、未来を語るやつは疑えということ。よく考えると天邪鬼の親玉はケヴィン・ケリーじゃないか。本の作り方が、ドライビングフォースと言っていているが、色々なことを言っている。12の力のインタラクションだなんて言っているが、つまりどうなのか、言っていない。時代が今、セントラルドグマの消失ということで、どちらかというとすべてを相対化していくのが12の章だったんじゃないかというふうに感じていて、今までのように、持たざるものの革命なんだとか、テクノロジーの革命ですべてが変わるみたいな、美しい、分かりやすい図式はもういらない。最近、マイクロトレンドスクウェアという、小さなトレンドの50とかいうことが言われていて、たとえば、LGBTとか、韓国の美人というトレンドもあるのですが、トランプ大統領が誕生したり、イギリスがEUから脱退したり、最近はトランプと金正恩がノーベル平和賞取りそうだみたいな、意外なことが起きまくっている。ひとつの大きなトレンドに従っているのではなくて、色々なことがせめぎあって起きているということなのかなぁと。オールタナティブマインドな人は、どちらかというと高尚な理想とか社会革命を目指していて、ストレートマインドな人は、マネー、事業家を目指しているのだけれども、両方持ってないと、もはや何も大きなことはできないのではないか。日本は両方持っている人がいないということがすごく弱いところだと思っていて、清濁併せ吞むではないが、そういう人材が生まれない限り、日本というのは全然駄目なんじゃないかと思う。『<インターネット>の次に来るもの』を次ぐ本として、『Life 3.0』というMITのテグマークが書いた本が、すごいいい本なのだけど、何故かまだ日本版が出ていない。イーロン・マスクが絶賛している」と発言。高木は、「第2回の人工知能の話では、レイ・カーツワイルのシンギュラリティの問題、2045年に人工知能が人間を超えて、みんな失業者するよ、という問題をあまり深掘りできなかった。それに対して、前回、QUESTIONIGの回で紹介した『AI vs. 教科書を読めない子供たち』の著者、新井紀子さんは、「シンギュラリティは来ない」と言っているのだが、そのことについて松島さん、どう思いますか?」と問いかけ、松島さんは、「私は専門家じゃないので分からないが、米国西海岸のIQが高くて、AIのことを考えている人たちが、シンギュラリティというものに向かっている志向があるというのは、ある種の人類に対する態度で、それを伝えることは大事かなと」。第3回「FLOWING」。これは「コンテンツ産業の変容ということで、『BuzzFeed』の古田大輔編集長と、マンガ家の鈴木みそさんにおいでいただいた。この時は、VALUEというのが話題になりました。コンテンツはストックからフローになりますよ、ということでした。それから、第4回「SCREENING〜グーテンベルクの終焉」。この時は、NHKのディレクターの神原一光さんと、VRエバンジェリストのGOROmanさん。この時は、GOROmanさんにOculus Riftを使ってFacebook Spacesの日本初となる公開デモをしてもらいました。この2回はコンテンツがどうなるのかという話なので、服部さん、一言お願いします」と問いかけ、服部は、「SCREENINGというのは、活版の時代は終わると。近代というのは、活字できちんと書かれて体系化したものがすべの基本だったのが、これからは流れになってゆく。コンテンツ産業の新しいパラダイムがここにあると言えるのかもしれない」と発言。高木は、「グーテンベルクの前は口伝社会であった。グーテンベルク後は、もう一度、五感を解放して、世界中の人とコミュニケーションできるようになるのだ、というところが面白かった。第5回は「ACCESSING〜所有権よりアクセス権」。GIFTED AGENTの河崎純真さんと、KADOKAWAの玉置泰紀さん。河崎さんには、エストニアの電子政府の話などもしてもらいました。第6回は「SHARING〜ポストマネー、ポスト近代」。マクアケの中山亮太郎さんとテーブルクロスの城宝薫さんに出てもらいました。この2回のポイントは、所有からアクセスへ。そして、シェアということですね。この辺、『フリー』を出された松島さん、いかがでしょうか?」と問いかけ、松島さんは、「マクアケの中山さんが言っていたように、Air BnBもUberもシェアリング・エコノミーじゃなくて、セラブル・エコノミー。ケヴィン・ケリーの言っているシェアが出てくるのは、まだまだ先かなと思っています。それで、僕はACCESSINGの時の河崎純真さんが、登壇した中でも随一だと思っていて、社会の構造が変わる前に、自分で作っちゃえというところが、すごく面白かったと思います」。高木は、「そうですね。彼はあの後、メジャーになって。正月のNHKの「しゃべり場」に出たり、コインチェックの問題でもホワイトハッカーとして紹介されたり、明治維新からのOSは壊しちゃえと、そういうスケールの人でしたし、テーブルクロスの城宝さんも、シェアの発想で文化を変えるんだということで、若いのに凄いと思いました。中山さんも、クラウドファンディングで新しいメディアを作っていこうということで、あの仕組みも凄かったですね。第7回は「FILTERING〜情報過多時代の人生論」。『SmartNews』の藤村厚夫さんと、『ハフポスト日本版』編集長の竹下隆一郎さんに出ていただきました。第8回は「REMIXING〜さようならシリコンバレー」。D4DRの藤元健太郎さんと、studio-L代表でコミュニティ・デザイナーの山崎亮さんに出ていただきました。この2回について、どなたか?」と問いかけ、それに対して服部は、「ケヴィン・ケリーはこの本の中で、すべてのイノベーションはリミックスであると言っている。今までのノウハウをどれくらい新しい器に移していくかということが、次のイノベーションの基本になるということも言っている」と発言。高木が、「次は第9回 INTERACTING〜VRとウェアラウル」。「ポケモンGO」のNiantic川島優志さんと、CGアーティストの河口洋一郎さんに出ていただきました。「ポケモンGO」でみんなが歩いた距離が、もう太陽系を出てしまうくらいになったという話が面白かったですね。それから、第10回 TRACKING〜監視社会とプライバシー」。この時は、陸上自衛隊システム防護隊初代隊長の伊藤寛さんと、投資家の山本一郎さんに出てもらって、ふたりともセキュリティの専門家だったので、暗い、暗い。凄い回でしたね。第11回 QUESTIONING〜21世紀の地の行方」。国立情報学研究所の高野明彦さんと、ウタゴエの園田智也さん。このビルの地下一階の「お茶ナビ」が高野さんがお作りになられたっていうのは知りませんでしたね。Googleのようにすべてが羅列されて出てくるというのではなく、連想で検索結果を出していくというサーチエンジンを開発されていました。園田さんは、音声で楽曲を検索するウタゴエ検索で世界特許を取って会社を作って、世界中で3,000万ダウンロードの「瞬間日記」。シリコンバレーのベンチャーの話も面白かったと思います。これについてはいかがでしょうか?」と問いかけ、服部が「このQUESTIONINGこそが、ケヴィン・ケリーが皆さんに求めているものである。この本を読んで疑問に思うというのは、人間にしかできないことで、情報はタダで入るのだけど、その情報と情報を組合わせて、だからどうなの?っていう疑問をコンピュータは持つことができない。ケヴィン・ケリーは、僕も頑張っていろいろやって、30年、失敗して、いろいろあったよと。だからこの本を書いたのだけど、それを皆んなでシェアしてもらって、だからどうする?って考えてほしい、という重要な章だと思います」と発言。
・ホロス2050のまとめ
高木:最後に、この全体を通して、ホロス2050未来会議はどういう活動をしてきたのか、まとめさせていただきます。まず、何をやってきたかは、このタイトルに現れています。『<インターネット>の次に来るもの』の<インターネット>は、括弧付きインターネットという意味で、なんちゃってインターネットということ。その次に来るのもインターネットなのだけれども、今の<インターネット>とは比べ物にならないくらい、桁違いに優れたインターネットの時代がやってくる。そのヒントを探るというのが、この12回だったと思います。その12回を探る上で、ではどうやって探ればいいのか、というヒントは、原著の「THE INEVITABLE」の表紙にある「THE 12 TECHNOLOGICAL FORCES」の「FORCES(力)」にあると思います。よく「力を合わせる」という言い方をします。「力合わせる」というのは、ベクトルの方向を一致させるということで、そうすると大きな力になるわけですが、そうするためには「同期する」ということが重要なんじゃないかと思っています。NHKの「人類誕生」という番組をご覧になった方はどれくらいいらっしゃるでしょうか? ネアンデルタール人が滅んで、ホモ・サピエンスが生き残った。実は、ネアンデルタール人というのは、ホモ・サピエンスよりもずっと屈強で、頭脳も大きかった。ホモ・サピエンスが生き残ったのは、強かったからではないんですね。そうではなく、弱かったからこそ、力を合わせて、進化してきた。その力を合わせためにどうやったかというと、それが宗教の役割だった。皆んなの気持ちをひとつにするというのが宗教の役割で、ショーヴェ洞窟という暗いところで、何故絵を描いたかというと、そこで自分たちの一体感みたいなことが、人類が人類になった理由であった。まさに力を合わせて人類は人類に進化してきた。力を合わせるにはどうするかというと、同期するんです。祭りで神輿をかつぐ。神輿は何故担ぐのか? みんなでセイヤッ、セイヤッって同期して担ぐと、あの重い神輿を担ぐことができるわけです。あの同期から外れると、とっても重くて痛いです。つまり、力を合わせるということが祭りの意味で、そう考えると、何故、古代国家が全部祭政一致だったのかというのが説明できる。政(まつりごと)は祭りごとだった。政治とお祭りが一緒であった。今日でも我々は祭りが大好きです。スポーツの祭典、オリンピックとか。野球やサッカーの観戦で応援している人たち、同期していますよね。人間が力を合わせるのが好きなのは間違いない。問題は、その力を合わせる方向性で、皆さん忙しくて、忙しい、忙しいと力を分散して、政(まつりごと)、政治に向かわないというのは、政(まつりごと)をやっている人たちには都合がいいわけです。そこで、ホロス2050未来会議では、未来社会を創っていくにあたって、どういうことすればいいかという「ホロス2050未来宣言」をしたいと思います。その「ホロス2050未来宣言」というのは、「MEMEXing(記憶を拡張する)」というものなんですね。この「MEMEXing」の「MEMEX」というのは、「Memory Extender(記憶拡張装置)」の略なんですね。これは、ヴァネヴァー・ブッシュという人が1945年に提唱した言葉で、これがパーソナルコンピュータとインターネットの両方のルーツなのです。何故、この「 MEMEXing(記憶を拡張する)」という言葉を宣言に選んだかというと、今、インターネットは、どんどん個人の記憶を少なくする方向へ、少なくする方向へと進んでいるのではないか、と思うからです。たとえば、歴史上あった事件がなかったことになる国がありますよね。そして、日本でも、公文書に書かれたことがなかったことになったりしている。これは個人の記憶を小さくしていったり、すり替えてしまおうという動きだと言えます。それに対して、もともとパーソナルコンピュータもインターネットも個人の「Memory Extender(記憶拡張装置)」だったということを思い出そうよ、と。実は、皆さん、自分が自分である証明って、自分の記憶しかありませんよね。それを助けてくれる形のインターネット、そういうサービスって何だろうと考えることが重要ではないだろうかということです。それで、ふと考えたのが、今年は、1993年にマーク・アンドリーセンという学生がMosaicというWebブラウザを発明して、ブラウザベースのインターネット商用化が始まってから25周年なのですが、誰も祝おうとしない。それから、1968年にダグラス・エンゲルバートという人が、有名な「The Demo」。「The Mother of All Demos」とまで言われている実験をやって、マウスでコンピュータを操作できる。みんなびっくりしたわけです。その会場にアラン・ケイがいて、Dynabookを創って、そのDynabookを見たジョブズとゲイツがMacintosh、Windowsを作っていくという歴史。こういう流れの中にいろいろなドラマがあって、そういう記憶を共有したほうがいいのではないかという。実際、ネット上で検索しても、そういうまとまった情報は出てこないんですね。それで、「MEMEXing」「Memory Extending」ということを実際にやっていきませんか? という提案です。それが、今年の12月10日、日本時間。ちょうどダグラス・エンゲルバートが1968年12月9日に「The Demo」をやってからちょうど50周年にあたる日に「IT25・50バルスの会」というのをここでやろうと。その間に、今インターネット上にまとまっていない直近の歴史について、みんなで記録し、ディスカッションしていくプロジェクトをやりませんか、という提案をしたいのです。ひとりひとりの記憶を拡張し、人々が力を合わせて未来社会を想像していくと。まさに、力を合わせるということを、これをきっかけにやっていきませんか、ということです。実は、あの「天空の城ラピュタ」の「バルス」にヒントがあると思っていまして、みんなで一斉に「バルス」と呟くとすごい記録になりますよね。あれが、力を合わせる、みんなで一斉に同期するということの意味なんじゃないかと思っていて、これを、できればこの会場だけでなく、全世界の人がやるようにできたらいいだろうなぁと思うわけです。壮大な大ボラですけれども。ただ、そういうことをやっていくことが「MEMEXing(記憶を拡張する」ということに繋がっていくのではないかと思っているのです。「ホロス2050未来宣言」の最後に、「現在の世界の中にホロスの未来について最初の兆候を捉えること。それこそがホロス2050の目指すものなのだ。」というケヴィン・ケリーの言葉を引用させていただきました。7月2日(月)19:00〜21:00 デジタルハリウッド大学4Fのカフェテリアで「ホロス2050未来宣言〜IT25・50キックオフ会」を開催しますので、ご興味のある方は、ご参加ください。
・ホロス2050未来宣言
2050年、未来社会はどうなっているだろうか?
未来社会は、ディストピアかユートピアか?
私たちは、そうしたテーマを掲げ、『WIRED』創刊編集長ケヴィン・ケリーが著した『<インターネット>の次に来るもの』の12章12キーワードをもとに、12回シリーズで「ホロス2050未来会議」を開催してきました。
「ホロス(Holos)」とは、ギリシャ語で「全体」を意味する言葉です。
そして、ケヴィン・ケリーは「やがて地球全体が、全人類の集合的知能と全マシンの集合的行動が結び付いたもの”=ホロス(Holos)になる未来がやってくるであろう」と述べています。
この「ホロス(Holos)」すなわち未来社会が、小説「1984」が描いたような「ディストピア」になるかどうか、それは私たち自身がどう考え、どう行動するかにかかっています。
では、どう考え、どう行動したらいいか?
「MEMEXing(メメックスする=記憶を拡張する)」
私たちは、この言葉をもって、「ホロス2050未来宣言」としたいと思います。
「MEMory EXtender(記憶拡張装置)」
1945年、ヴァネヴァー・ブッシュが提唱したこの「MEMEX」が、今日のパーソナルコンピュータ、およびインターネットのルーツです。
パーソナルコンピュータもインターネットも、本来、私たちひとりひとりの「記憶」を拡張するための装置として誕生し、進化してきました。
ところが今、私たちは、私たちひとりひとりの「記憶」を拡張するか、縮小するか、その分岐点に立っています。
もっと言えば、私たちの「記憶」を消去し、入れ替えようという大きな“力”が台頭し、地球全体を覆い尽くすやもしれない事態に直面しています。
歴史的な事件もなかったことになり、公文書に書かれた事実もなかったことになる。
まさに小説「1984」の世界です。
たとえば、私たちは今、直近の歴史ですら、インターネット上で学び、共有することができません。私たちの「記憶」を消去し、入れ替えるのに、こんなに好都合なことはありません。
では、どうすればいいか?
私たちは、「MEMEXing(記憶を拡張する)」の具体的なアクションとして、ITの25年・50年の歴史(+政治・経済・文化の歴史)をみんなで記録し、ディスカッションする「IT25・50」プロジェクトを提案します。
今年、2018年は、1993年にマーク・アンドリーセンがMosaicを開発し、Webブラウザをベースにした商用インターネットが始まってから25年目にあたります。そして、1968年12月9日(米国時間)、ダグラス・エンゲルバートがマウスを使ってコンピュータと対話した、有名な「The Mother of All Demos/The Demo」を行ってから50年目にあたります。
インターネット商用化25年の歴史とは、一体何であったのか?
パーソナルコンピュータとインターネット、それぞれの50年の歴史とは、一体何であったのか?
ITの歴史とは? 政治・経済・文化の歴史とは?
私たちひとりひとりの「記憶」を拡張し、人々が“力”を合わせて未来社会を創造してゆくには、一体どうしたらいいのか?
現在のインターネットは、まだまだ始まったばかりの<インターネット>(カッコ付きインターネット)に過ぎません。そして、その次にくるものとは、現在のインターネットは比べものにならないくらい、桁違いに優れた本物のインターネットです。
そして、その桁違いに優れた本物のインターネットの時代は、『<インターネット>の次に来るもの』第12章のタイトル「BEGINNING」にあるように、まさに今、始まろうとしているのです。
そこで、私たちはこれから半年間、みんなで「IT25・50」プロジェクトを実行し、2018年12月10日(日本時間)、「The Demo」50周年を祝うとともに、その成果を世界中の多くの人々と共有するイベント「IT25・50バルスの会」を開催したいと思います。
そして、「みんなで“力”を合わせて未来を創るにはどうすればいいか?」というテーマをみんなで考え、実行していくことで、未来社会「ホロス」が、インターネット時代にふさわしい「“集合知”に基づく民主主義社会」になるよう継続的な活動を続けていきたいと思います。
現在の世界の中にホロスの未来について最初の兆候を捉えること。それこそがホロス2050の目指すものなのだ。
The purpose of Holos 2050 is to detect the first hints of our future Holos in the world today.
Kevin Kelly
2018年6月14日 ホロス2050 高木利弘
もうひとつは、この会場でケヴィン・ケリーが話をしたときに、講演のあと、服部さんに誘われてケヴィン・ケリーと一緒に食事をしたのですが、その時、ケヴィン・ケリーが、俺はもう本を書かない、何故なら、俺の息子が俺の本を読もうとしないから、と言ったのですね。確かに、そうなんですね。これからの時代の若い人たちは、本を読まない。テレビも見ないわけです。じゃぁ、どうすればいいのか? ということで考えたのが、カードゲームで知識をシェアできないかということなのです。今日、実物が出来上がってきました。トランプの52枚と、百人一首。百人一首というのは100枚なわけですが、競技かるたのとじは50枚なんですね。そうかと。盤面に並べられる限度というのは、50枚くらいなんだと。だとすると、トランプのスペードは「PCの歴史」。ハートが「インターネットの歴史」。ダイヤが「ゲーム・VRの歴史」。そして、クローバーが「コンピュータ・AIの歴史」という形に並べると。これを全部覚えるというのがゴールです。全員が全員、覚えるまでやると。覚えるというのは、最初に名前を覚えるだけのレベルから、この人は何をやった人なのか? 深い知識を問うてゆくことができる。そうすると、授業中、どうどうとトランプをやりながら勉強ができるということをできないか? これは、ケヴィン・ケリーが言った「俺の息子が俺の本を読まない」ということに対するひとつの答えになるかもしれない。よくゲーミフィケーションと言いますよね。あるいはエデュテインメントという、そういう意味でこれを作りました。読み札は表裏で日本語と英語になっています。英語は、海外で日本の百人一首、あれは日本の伝統的な知的格闘技だと思うのですが、それを広めるという意味もありますし。ゲームをやる中で記憶力を拡張する、というひとつの例です。実は、これをARに繋げるつもりです。九州の神社が御朱印帳をスマホにかざすと、そこにキャラクターが出てくるというのをやっているのですね。ARのツールがもうあるので、ColleCardはARを通じてデジタルとシームレスに繋がっていく、そういう形で、新しい、紙もあればデジタルもあるという、VRもARもあるIoTもAIもあるという、そんな世界をやったら、もしかしたら、ケヴィンの息子もこれで知識を身につけてくれるんじゃないかと思っている次第です。この「IT25・50」と「ColleCard」について、それぞれ最後に一言ずつ、コメントをいただければと思います。
橋本:
今のトランプの凄いなと思いました。今の学生はデジタルネイティブなので、あの時代のことをむしろ知らないんですね。最初から何でもあったので、「信長の野望」で戦国武将の名前を覚えるみたいな、そういうノリでやって、キミたちの足元にあるITというのは、どういう風に作ってきたのかということを知ってもらえたら凄いことではないか。それからホロス2050未来会議については、色々なことを聞けたのがよかったと。これから起きる革命はややっこしい革命だと思っているので、ひとそれぞれがミニ・ビジョナリーというか、プチ・ビジョナリーになっていくしかないのかなと。セントラル・ドグマのない時代になっていくと。色々な人の話をなるべく聞いて、そしてビジョナリーになっていくというのが、今一番確かなと。だから、こういうカードゲームで遊ぼうということかなと。
松島:
確かにケヴィン・ケリーはもう本を書かないって言っていました。ただ今、『<インターネット>の次に来るもの』に書かれたケヴィン・ケリーの思索というものを、本以外に伝えられるものってまだないわけで、じゃぁ、どうやって伝えるのというと、そこはまだ分かっていないわけです。そこに到達できていないっていうことが、「BEGINNING」の意味なんだと思います。たとえば、「SCREENING」のところでケヴィン・ケリーが言っているのは、僕ら、電子書籍っていうものを持っているけれども、それはリミクシングもできなければシェアリングもできない。読んでいて、おお凄いと思ってFacebookに投稿できるものではない、ということは、本当の意味での電子書籍ではない。だから、まだ本を大切にしようということ。それから、「MEMEXing」で思ったのは、記憶という意味でいうと今は人類の記憶が溜まっている時代だと思う。その人が残した全データをAIに喋らせると、その人が生きているようなものを再現できる。そうすると、死ぬ人がいない社会になるのではないかという気がした。
服部:
今、松島さんは本質的なことを言いました。ジョン・レノンの言葉に「母は幸せが人生の鍵だと教えてくれた。でも、学校でそれを言ったら、バカ、医者になるか弁護士になるか、そういうことを聞いているんだと言われた」というのがあり、彼はその幸せをロックに求めた。ジョブズも、美しいこととか幸せを、自分の表現としてコンピュータに求めた。インターネットというのは、人々の欲望を集合的に表している。昔、活版印刷を見た人が「これで俺は死なない」と言った。本を書いた人は歴史を生きるわけです。それと同じようなことがインターネットで起きている。人類が共通で持っているのは、同じアイデアを共有するということ。コミュニケーションというのは、語源を辿っていくと、他人に何かを言うとか伝えるということではなく、コミュニティを作る、つまり、共同体でみんなで同じアイデアをシェアしていく、価値をシェアしていうということ。近代は、テクノロジーによってこのコミュニケーションがものすごく発達した。ホロスというのは、ケヴィン・ケリー的な人類の未来であり、人類のひとつの理想。人類はそこでどう幸せになれるかということ。マクルーハンは、人類は昔、小さな村でそういう小さな幸せを求めて暮らしていたけれども、近代になって、都市に集められて、その小さな幸せをどう取り戻すかということが問題になっていて、彼はグローバルビレッジという未来社会を描いた。だから、未来を語るということは、過去を理解すること。自分で責任を持ってどう未来に立ち向かうかということを、みんなで基本に返って考えていきましょう。そうするとヒントは、自分の中にもあるし、過去の歴史の中にもあるし、まわりの事例にもある。今後も、高木のやっているIT25・50のようなプロジェクトを通じて、みんなで疑問を持ち寄って議論していくことを期待します。
高木:
ふと、「我々はどこから来て、我々は何者であり、我々はどこへ行こうとしているのか?」というゴーギャンの言葉、彼の有名な晩年の傑作のタイトルを思い出しました。この問いが、私たちにとって一番のQUESTIONINGだと思います。そのQUESTIONINGに対して、もし、このホロス2050未来会議が、少しでも皆さんのお役に立てたら幸いだと思います。ご静聴ありがとうございました。
・ 知の冒険カードゲーム ColleCard
授業中、研修中、堂々と遊びながらみんなで楽しく学習できる“トランプ&百人一首ゲーム”
トランプのような52枚の“取り札”と百人一首のような52枚の“読み札”を組合せた新しいカードゲーム
基本的な遊び方は「逆七並べ・百人一首」。読み上げ者1名と競技者2〜5名(3〜6名)。最初に全カードを七並べのようにテーブル上に並べておく。読み上げ者が読み上げる読み札(日本語版・英語版)に対応する取り札を取り合い、取った枚数を競う。ゴールは全員が全カードを覚えること。グループごとにその速さを競い、基礎知識の習得効率を上げてゆく。
レベル設定をして、段階ごとに、それぞれのカードにまつわるさまざまな知識を習得していく使い方もできる。
その他、“神経衰弱風ColleCard”など、遊び方はいろいろ…
特徴:どのようなテーマであれ13項目×4カテゴリーで52の重要項目全体をみんなで楽しく体系的に学習できる
“公式ColleCard”:シリーズ第一弾のテーマは、IT革命史25年・50年を学習できる「IT25・50」
“プライベートColleCard”:自分たちで学習したい任意のテーマのColleCardを作成して遊ぶことができる
当初は解説Webと連携し、調べ学習を促進する。将来的には、連携アプリやAR/VRコンテンツを開発し、調べ学習に適した総合的エデュテインメント・サービスへと発展させていく
授業中、研修中、堂々と遊びながらみんなで楽しく学習できる“トランプ&百人一首ゲーム”
IT革命史25年・50年をみんなで楽しく体系的に学習できる「IT25・50」
2018年は、1993年に世界初のブラウザ“Mosaic”が登場、インターネット商用化開始から25年目
2018年は、1968年にダグラス・エンゲルバートの「The Mother of All Demos」から50年目
「PCの歴史」「インターネットの歴史」「ゲーム・VRの歴史」「コンピュータ・AIの歴史」について、13項目×4カテゴリーで52の重要項目全体を体系的に学習できる
「IT25・50」の想定ユーザー/事業展開イメージ
「IT25・50」の想定ユーザーは、大学生(一般教養・理工系)、IT企業・一般企業・官公庁のITリテラシー教育
読み札は表が日本語版(ふりがな付き)で裏が英語版。小中高生のITリテラシー教育にも活用でき、グローバル展開も想定
出版社・放送局、ゲーム会社等とコンテンツを共同開発(公式ColleCard、Webサービス、アプリ・VRコンテンツetc.)
アクティブ・ラーニング教育の定番エデュテインメント・サービス、未来の教科書プラットフォームを目指す
予価 2,000円(税込)
【次回の予告】
「ホロス2050未来宣言」アクションの第一弾として、2018年7月2日(月)19:00より、デジタルハリウッド大学において「ホロス2050未来宣言〜IT25・50キックオフ会」を開催します。ご関心のある方は、ぜひこの機会にご参集ください。
お申込みは、こちら→ https://holos2050-1801.peatix.com/
お問合せ:
ご不明な点などありましたら、ホロス2050公式サイト(http://holos2050.jp/ask/)よりお問合せください。
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