第2回ホロス2050未来会議「第2章 人工知能の現在/COGNIFYING〜どうすれば人間はもっと人間らしい仕事に集中できるか?!〜」のフルサイズのアーカイブ映像(1:46:32)と、おおよその内容を短時間で閲覧できるダイジェスト映像(57:36)を限定公開いたします。公開版のサマリー映像(10:27)と併せてご活用ください。
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■アーカイブ映像(限定公開版/1:46:32)
■ダイジェスト映像(限定公開版/57:36)
■サマリー映像(公開版/10:27)
【概要】
・服部桂
最初に発起人の服部桂が、『<インターネット>の次に来るもの』の「第2章 COGNIFYING」の要点(IQはひとつの尺度ではない、産業革命が力学的なパワー革命であったのに対して、インダストリー4.0は知的パワーの革命である)やキーワード(Artificial Smartness、Alien Intelligences)、ケヴィンが「 COGNIFYING」造語に至るエピソードなどの紹介をしました。
・村上憲郎
次いで、村上憲郎氏が登壇。
『2001年宇宙の旅』に出会って火炎瓶工学から人工知能へと研究対象を変更。し、以来、あれよあれよとGoogle日本代表へと登りつめるまでの「ツキの村上」サクセス・ストーリー。続いて、「ウェアラブルからインプランタブル、サイボーグへ」「BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)」「脳に電極を差してエグゾスケルトン(外骨格)へ指令を伝えていく」「スマートグリッド」「アンドロイドへの2つの道」「バトラーサービス」「ドイツのインダストリー4.0」「ユニバーサル・ベーシックインカム」といった超最先端のお話がありました。
・暦本純一
次いで、暦本純一氏が登壇。
まずは、「 卒論、修論はVAXで書いた」とVAXの思い出話。続いて、マルチタッチをA社に先駆けて研究していたこと。そして、Androidでマルチタッチが使えるのは自分がA社との特許訴訟に勝ったことが大きいと当時の映像を紹介。AlphaGoがイ・セドル、柯潔(かけつ)両棋士に勝ったが、AlphaGoと人間がペアを組んだダブルスが面白かった。2045年に人工知能が人間の知能を超え、人間の仕事を奪う=シンギュラリティという解釈は間違いである。東京大学ヒューマンオーグメンテーション学、Brainstorm、、JackIn Head、JackIn/JackOut、IoA(Internet of Abilities、チョコレート理論、そしてマズローの欲求階層の頂点、自己実現の欲求を超える自己承認欲求といったお話がありました。
・パネルディスカッション
司会の服部桂より、ディスカッションの論点の説明があり、「①AIとは何か?」「②AIの現状と問題点」「③AIによって人間はどうなるのか?」という3つの論点が提示され、発起人の高木利弘が加わって4人で議論を繰り広げました。
高木は「ディスカッション・テーマ」の図で「人工知能は40億年の生命史のごく一部」「生命・社会・ITは全て同期で成り立っている」「仕事・お金・社会はデザインし直せる」といった論を展開。
それに対して服部桂は、「どうしても今やっていることが来年二倍になるとかそう考えがちで、質的な大きな変化を理解する方法論が今はない。未来というのは、実は生命の根源的なものを顕在化していくことなのかもしれない」とコメント。最後に、村上氏は「自分は原始仏教徒。色・受・想・行・識の五蘊は非我であるとお釈迦様が言っている。だから、我々はArtificial Intelligenceと同じ」と述べ、暦本氏は「粘菌や蟻やミツバチといったスーパーオーガニズムなど人間以外のAIはたくさんあって、AIが出てくるまではヒューマンが一番上という考えが強かったが、AlphaGoが出てきて、新しい知性をハックする楽しさみたいなものが出てきた。敵じゃなくて仲間なんだという考えが大事なんじゃないか」と結んだ。
【次回の予告】
第3回ホロス2050未来会議「第3章 コンテンツ産業の変容/FLOWING~ページからストリーミングへの4段階~」は、『BuzzFeed』編集長の古田大輔さんと漫画家の鈴木みそさんをゲストにお迎えして、7/18(火)19:30よりデジタルハリウッド大学駿河台キャンパスで開催します。
次回は、直前まで会場で授業がある関係で、いつもより30分遅く19:30からのスタートとなります。終了時間は21:30。ディスカッション終了後、皆さんとの交流を深められるように懇親会(軽食&ドリンク付)も開催いたします。
お申込みは、こちら→http://holos2050-1703.peatix.com/
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